#FFFFFF | 匂いにまつわる記憶
茉莉子さんの企画に参加させていただきます。
詳細はリンク先をご覧ください。交換日記のように共通の話題をゆるっと共有する企画。
素敵な企画をありがとうございます♡ 皆様の素敵な文章を読ませていただきて、久しぶりに文章書きたいモードになりました。
さて本題。
今回のお題は「匂いにまつわる記憶」。
まずは自分のお題を回収しましょう。
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高校生の頃、想いを寄せていた方がいた。
私より一回り以上年上のその彼はちょっとスパイシーなバニラの香りを纏っていた。15歳の少女だった私は、すれ違いざまに香るその甘い香りに、どうしようもなく大人を感じてときめいていた。
別れとは唐突に訪れるもので、ある日を境に彼とは二度と会えなくなる。今後の人生で、会うこともないだろう。
当時の私にとって突然の別れというのはものすごくショッキングな出来事で、しばらく尾を引いていたことをよく覚えている。
彼の纏っていた香水は当時流行していたもので、時折街中で漂ってくることもあった。
ふと道で香ってた 同じ匂いにこのまま倒れてしまいそうだった
(愛のしぐさ/aiko)
aiko女史もこう歌っているように、匂いは記憶を呼び覚ます。道端でその香りとすれ違う度に彼の姿を探したが、もちろんそこにいるのは別の誰かだった。
あれから10年以上の時が経ち、今ではバニラの香りにときめくこともなくなったが、暖かい記憶の残る大切な香りであることに変わりはない。
私の普段使いの香水はシトラス系やフルーツ系の爽やかな香りが多く、甘い香りを纏うことは少ない。バニラの香りはアロマキャンドルやボディクリームでリラックスタイムに使うことが多い。
ふんわりあたたかなその香りは、私に青春時代の暖かい記憶をもたらしてくれる。
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ここからはおまけ。
私の好きな色。
#C22047
紅色。
少しくすんだ、高貴な赤。
華やかさと落ち着きの共存した、大好きな色です。
次はどのテーマで書こうかな。考えている時間も楽しいですね。
それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました🕊